パリのカルチェラタンのように、若者が集い、未来を語り、街の発展を議論し、恋の悩みを打ち明ける…そんな、全国でも有名な若者の聖地だった福岡市中央区天神の親不孝通り。しかし近年、一部の不心得者の心無い落書きが増えたことで、本来の街のイメージに影を落としていました。こうした反社会的行為に屈せず、より健全で明るい、本来の親不孝通りを取り戻そうと、地域パワーを結集して始まったのが天神地区の落書き消し活動です。
地域の活性化と健全化は、行政に頼らず市民の手で!2010年から始まったこの活動に賭ける地域の人々の熱い思いに共感して、福岡北ライオンズクラブは今年も11月18日午前10時から、2R1Z合同アクト天神地区落書き消し活動に参加。多数の会員が美観を損ねる落書きを消す作業に汗を流しました。
かつては予備校が多く、若者の情熱があふれていた親不孝通りをはじめとしたこの地域一体は、一時「親富孝通り」と名称が変わりましたが、昨年2月、17年ぶりに「親不孝通り」と名称を元に戻しました。毎年続いている天神地区落書き消し活動は、地域住民が一体となって地域美化に貢献し、福岡の青少年の健全育成、防犯活動、地域の安全や住みやすい街づくりの実現を目標とする奉仕活動です。会員の奉仕の汗が、不満やストレスを抱える若者が意味のない落書きに走ってしまう反社会的な衝動行為を抑制することにつながれば幸いです。